経鼻内視鏡におけるベストな鼻腔麻酔法である「スティック法」で使用します
DPスティックでは1回(1分間)の挿入でルート麻酔が完了します
DPスティックは麻酔液を確実に鼻腔粘膜に浸潤させることができますので、鼻腔挿入1回(1分間)で十分な麻酔効果が得られます。現在、ディスポタイプスティックでは1回では麻酔効果が弱いため2回法が推奨されています。DPスティックを使用することで前処置時間を短縮することが可能となります。
DPスティックを用いた「2分間鼻腔麻酔法」
DPスティックを用いた鼻腔麻酔法の一例をご紹介します
経鼻内視鏡研究所が推奨する「2分間鼻腔麻酔法」をご紹介します。2分間で鼻腔麻酔が完了しますので、検査数が多い施設でも効率よく検査数をこなすことが可能です。本法は挿入鼻腔が検査前に確定している場合の方法です。
本法は挿入鼻腔が検査前に確定している場合の方法です。挿入鼻腔が決定していない被検者では、予備麻酔としてのビスカス鼻腔内注入を以下のように変更して下さい。
<挿入鼻腔が決定していない場合のビスカスによる予備麻酔>
①チップシリンジにビスカス4ml充填
③右鼻外鼻孔からビスカス1ml注入
③シリンジを鼻腔内に3cm挿入し1ml注入
④同様に左鼻腔に外鼻孔から1ml、3cm挿入し1ml注入
⑤1分後に細径青DPスティックを鼻腔に挿入し、挿入鼻孔および挿入ルートを決定
⑥DPスティックによるスティック法を行う
DPスティックをスコープ挿入ルートに挿入する方法
鼻痛を誘発することなくDPスティックを挿入するテクニックです
経鼻スコープの挿入ルートは「中鼻(甲介下端)ルート」と「下鼻(甲介下端)ルート」があります。各ルートにDPスティックを挿入するテクニックについて解説します。まれに「中間ルート」(中鼻ルートと下鼻ルートの間を通るルート)がありますが、中間ルートは下鼻ルートに準じた手技で挿入することができます。
まず、DPスティックの鼻腔内での挿入方向を調整する基本的なテクニックを解説します。
次に、「中鼻(甲介下端)ルート」と「下鼻(甲介下端)ルート」へのDPスティックを挿入するテクニックについて解説します。